着物の着付けの美ポイント

着物の着付けは素材によっては難しいこともありますが、美しく見えるポイントをおさえておくことで随分と見た目もよくなります。胸元の美ポイントはきりっとシャープに半衿が出ていてエレガントなカーブとのバランスが美しいことです。伊達締めが最重要ポイントで、伊達締めを締めてから前を下げると苦しくなく胸元がすっきり、美しく仕上がります。逆に伊達締めを締めてから下げないと胸元が苦しく、帯を締めた後にしわになってしまいますから注意が必要です。また、おはしょりの美ポイントは帯の下に見えるおはしょりは上前の一枚だけにしてすっきりと見せることです。意外と目立つところなので練習を重ねることが大事になります。下前のおはしょり部分の布はきれいに折りあげて帯の下におさまっていることで、お腹まわりがすっきり見えますが、おはしょりを上げる処理をしないとだぼついてしまうので注意が必要です。

格のある染め名古屋帯と着物をあわせる

帯も着物と同じように大きく分けると織りと染めがあります。色糸などで様々な模様を織り出したものが織り帯で、白生地に模様を施したものが染帯です。一般的には染帯よりも織り帯のほうが格が高いとされているのは、金糸や銀糸を用いて格調高い文様が織り出されたものが多いからです。留袖や振袖、訪問着など礼装にはそうした帯を合わせるのが基本となっています。しかし、現代着物を楽しむうえで、あえて上質な染め名古屋帯をセミフォーマルにあわせるということもあります。染帯の模様の表現方法は友禅や型染めなどがあり、染めの袋帯もありますが色柄が豊富で20万円台が主流で買い求めやすいのが名古屋帯です。染帯は織りや染めの着物によく合い、そこはかとなく女らしい美しさを感じさせてくれます。よそゆき柄の小紋のほか、色無地や付け下げに合わせて改まった席にも着ていくことが可能です。

織りの美を着る結城紬の着物

一枚の着物を女らしく着るのかそれともスタイリッシュに着るのか二つのコーディネートを楽しむことができます。象牙色地のノーブルな結城紬に浅緑色地に桜の花弁を織り出した名古屋帯をあわせればやわらかい印象のコーディネートとなり女性らしい雰囲気に仕上がります。さらには、はんなりとみせる赤の輪出し絞りをあわせれば完璧です。帯締めも暖色系をあわせてより女性らしさを引き出していきます。一方、同じ結城紬に綾織りの八寸帯をあわせてきりりとしたヘアスタイルとメイクで決めれば、女性らしさが一転してスタイリッシュな感じです。着物の衿あわせも少し縦長に着付けをすることでクールに見えるので寒色系の帯を合わせることで、スーツのような着こなしができます。このように、同じ着物でも合わせる小物類やヘアメイクなどで印象の違うコーディネートが楽しめるのも織りの魅力です。